稲刈り!
先週のよく晴れた日曜日、親子で稲刈りに初挑戦した。
場所は千葉の命仁というところ。銚子行きの電車に乗って、成東で降りて、また車で移動するのだが、あたりは森林か田んぼか畑で、目にいいこと、この上なし!
実は、少し前から土に触れたくて仕方なかった。
ベランダでプランターに野菜の種を植えてみたが、「土をいじる」とまで言えないくらいの量と時間で終わってしまう。子供に手伝わせてみたものの、土を触るのも、砂遊びの要領で、おもちゃのシャベルを使っているし、なにか子供ともども自然に思いっきり触れる機会はないものかと考えあぐねていたところだった。
ふとしたことで、その機会を得て、稲刈りご一行様に加わったのだが、朝6時半に家を出ねばならない。
それに気づいた時、いやーな予感が駆け巡ったが、「行ってきなよ。きっと気持ちいいよ。」との周囲の言葉に背中を押され、子供と二人で参加することにした。
当日の朝、予感は的中。
娘が起きない。起きないから、ほっといて支度をしていると、ようやくぼーっとした顔で起きてきて、時計を見るなり「遅い」と言って怒り始める。
起きなかったのは自分なのに、なぜか私に八つ当たり。そして、しまいには泣くのだ。
それをなだめたり、どやしたり。そんなことしてるのは、お互いに非常に時間がもったいないのに、なぜかそういうはめに陥る。
2,3日前に社会科見学で早く出発せねばならないときもそうだった。
朝から険悪なムードで出かけるが、途中の車内で二人とも少しうとうとした後は、子供はもう別人になっていた。しかも、途中の乗り継ぎ駅で、怒っていたために食べられなかった朝食の足しにパンなど買ってやると、がらがらの電車でパクパク食べて、もりもり元気になってしまった。
その後は、また寝ている私をほっといて、鼻歌まじりで外など見ている。
成東の駅に着いても、上機嫌は変わらない。
折りしも、ものすごくいい天気。きのうまで、どしゃぶりだった千葉は、私たちを待っていたかのようだった。
田んぼでも、娘は普段とは別人ぶりを発揮した。
大人と同じように鎌を借りて、使い方を習った後は、私よりも上手にさくさく刈って行く。一見、楽しい遊びでも何でもないことなのだが、いつになく積極的に取り組む姿を見て、「この子も自然に飢えていたのかも」と思わずにはいられなかった。
刈った後の稲の間から、虫がしょっちゅう顔を出す。ばった、こおろぎ、かまきり、雨がえる…。塩辛とんぼも赤とんぼも何匹も飛んでいて、「ああ、虫取りかごと網があればぁぁ」と悔しそう。
かまきりや赤とんぼの色のきれいさに目を奪われる。
何よりも、稲刈りという行為が、何か我を忘れさせるものがあって、無心になってしまうのだ。そして、顔からぼたぼた汗が流れるのも構わずに、一心不乱に田んぼに向き合ってしまう。
後で聞いたら、その田んぼには生体エネルギーとかいうものが使われていて、その田んぼに入るだけで、体の調子がよくなるのだとか。
子供は敏感だから、そんなこともあったのかな。
それとも、文字通り「土に触れ」て、自然に還ったのかな。
子供にとっても大満足の稲刈りツアーだったが、一つだけうまく行かないことがあった。
その田んぼの所有者であり、生体エネルギー研究者の家族に(ここの奥さんが、昔、バリ島版「夏の夜の夢」に出演したときに振付をしてくれた人で、偶然会って、ものすごくびっくりした!)、同じ小3の女の子がいて、その奥さんも私も、二人で一緒に遊べば?とさんざん持ちかけたのだけど、とうとう最後まで口もきかなかった。
考えてみれば、同じ年の子供だからって、もしくは子供同士だからって、友達になれるとは限らないよね。だって、クラスには15~6人も女の子がいて、その中でも仲のいい子はほんとに数人なんだ。
子供にしてみたら、「大人ってどうして、こどもだからって、一緒に遊ばせたがるんだろう?」てなもんかもしれない。
それは昔、私がイギリスで「友達がなかなかできない!」とイギリス人の友達にぼやいていたとき、「日本人いっぱいいるじゃない?」と言われて、「同じ日本人だからって、友達になれるわけじゃない」と憤慨したのと似ているかもしれない…。
でも、とにかく稲刈り体験は最高だった。
次は田植えだなー。
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